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将棋 漫画

3月のライオン漫画第3巻に出てくる将棋用語や戦法とその心情 -『風車』『相矢倉』『感想戦』『両者入玉』-

2016/12/07

この記事は、将棋を詳しく知らない人が『3月のライオン』をより楽しんでもらうための記事です。

作中に出てくる将棋用語や戦法を調べて、それがストーリーの中で何を示唆しているのかなど紹介したいと思います。

細かい戦略については3月のライオンの分かりやすい戦法の範疇を越えますので割愛します。

将棋の基本ルールはこちら→初心者のための将棋ルール

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三角龍雪(以下スミス)「(後藤の型は  居飛車 穴熊    対するオレは風車)」

スミス「(後藤が重く 堅い とすれば    オレは軽く 広く が持ち味だ)」

3月のライオン第3巻 -83P-

居飛車と穴熊について知りたい方はこちら

3月のライオン漫画第1巻に出てくる将棋用語や戦法とその心情 -『一手損角換わり』『振飛車』『居飛車』-

3月のライオン漫画第2巻に出てくる将棋用語や戦法とその心情 - 『穴熊』『美濃囲い』-

後藤とスミスの対局前のシーン。

スミスが相手と自分の分析をしているところです。

新しく将棋用語が出ました。『風車』


3月のライオン第3巻 『風車』

将棋の戦法 風車出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/風車_(将棋)

将棋の戦法の一つで、将棋棋士の伊藤果が居飛車穴熊への対策として考案されたが、この人以外あまり使われていないようです。

飛車を下段に引き、状況に応じて左右にクルクルと転回させる様子からこの名がついたそうです。

考案者の伊藤果は「戦わず 攻めず 千日手でもよしとする」精神の戦法だと考えていたそうです。

風車の特徴

  • 完全なる受け(攻めてくるのを待つ)の戦法。
  • しびれを切らした相手が攻め、ミスしたところを突くのが定石。
  • ちなみに、現在は攻めを取り入れた攻撃型の『新風車』も提唱された。

風車のメリット

  • 攻めに対して柔軟に対応することができる。
  • 隙が無く、攻めづらい陣形。

風車のデメリット

  • 自分から攻めることが難しい。

風車は一昔前まで(旧)居飛車穴熊対策として起用していたようですが、

新しい戦法が提唱され、(旧)居飛車穴熊対策が確立されたため、

(旧)居飛車穴熊と同時に風車戦法も指されなくなりました。


 

桐山零(以下零)「(ここで負ける訳にはいかない  ━━どうしても)」

対局は僕が先手  相矢倉になった

3月のライオン第3巻 -97P-

島田開八段と桐山零との対局開始シーンです。

ここでは『相矢倉』という用語が出てきました。


3月のライオン第3巻 『矢倉』

将棋の戦法 矢倉出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/矢倉_(将棋)

または『矢倉囲い』と呼ばれます。

『穴熊囲い』『美濃囲い』と並んでよく起用される戦法です。

相というのは、『お互いに同じ』という意味なので、島田開と桐山零は同じ矢倉戦法で戦ったという事になりますね。

矢倉を指す場合は、相居飛車戦のパターンが多いです。

振り飛車戦の場合は矢倉を右側で組むことになります。

一言で矢倉といっても、かなりの派生形がありますが、ここでは割愛します。

矢倉のメリット

  • 上からの攻めに強い
  • 囲むと強い戦いに持ち込める

矢倉のデメリット

  • 横と端の攻めに弱い

 

先に書いたように矢倉は横と端の攻めに弱いです。

逆に言えば相手が矢倉の場合、横と端を攻めることで勝率が上がるという訳ですね。

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3月のライオン第3巻『感想戦』

感想戦(かんそうせん)とは、囲碁、将棋、チェス、麻雀などのゲームにおいて、対局後に開始から終局まで、またはその一部を再現し、対局中の着手の善悪や、その局面における最善手などを検討することである。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/感想戦

 

例えば、ゲームでもスポーツでも何でもいいです。

試合が終わった後に、「あの時にこう動いたら、結果はどうなっていたのだろう。」

と自分の試合内容を振り返りますよね。

感想戦では、実際にそのシチュエーションを再現することができます。

相手もその場面でどう動くか、再現してくれます。

これによって、自分の試合を客観的に見ることができ、スキルアップにつながる訳です。

恐らく、身体を動かす試合で感想戦をしても、その時の体力の消耗加減が違いますので当てにならないのだと思います。

また、天候や湿度、さらに言えば運すら絡んでくると「同じ条件でもう一度!」というのは難しいですよね。

将棋や囲碁などの完全なる頭脳戦だからこそ設けられる、特別な時間ですね!

ちなみにプロは大抵、その対局の棋譜をすべて記憶しているので、対局の再現が可能となります。さすが!

3月のライオン第3巻『両者入玉』

入玉とは、敵陣内に玉が侵入することを言います。

両者とも入玉した状態なので『両者入玉』と呼ばれます。

入玉した玉は詰むことが困難となります。

その理由は大きく2つあります。

ひとつめは、大駒(飛車や角)以外のほとんどの駒が後方に進むようにできていません。

なので、入玉された側は飛車・角行以外のほとんどが戦力になりづらいという点がひとつ。

ふたつめは、入玉した側から見た場合、敵陣近くなので成りやすいですよね。

なので、入玉した側は歩や香車などが容易に成ることができ、詰まれづらくなるという点です。

この2つの点が大きな要因となっています。

両者入玉ともなると試合時間がどれだけあっても足りません。

なので、両者の合意があれば対局を中断し、点数計算によって勝敗を決めることもできます。

 

打ち方からわかる心情(少々ネタバレあり)

後藤八段とスミスの対局と感想戦

後藤八段が居飛車穴熊を起用するのに対して、スミスは風車を起用しました。

作中で、スミスの打ち方である『軽く・広く』を表現するために、風車を起用したのでしょうか。

しかし、スミスの持ち味である軽く・広い打ち方が思うように発揮できません。

戦法自体は間違っていませんでしたが、後藤八段の強さは別格だったようです。

対局終了後に後藤八段は、スミスの打ち方を指摘するなど、精神的にも敗北を味わうことに・・・。

実力だけではなく、後藤八段特有の威圧感に圧倒されたようでした。

島田開八段と桐山零との対局と感想戦

お互い矢倉での対局でしたね。

戦法が一緒なので、あとは純粋に気持ちのみの戦いですね。

結局、自分気持ちの甘さを完全に思い知らされる結果となりました。

この対局をきっかけに物語が大きく動く事となります。

ここで私が思ったのは、物語を動かすためにあえて相矢倉戦にしたのかな?と。

同じ条件で戦う事で、零が負けた時の惨めな気持ちがより引き立つのだと思いました。

同時に島田開八段の強さも引き立ったと感じます。

そして、その後のストーリーに繋げやすいんだろうなーと。

感想戦でも零の惨めさを際立たせていたように感じましたね。

島田八段と後藤八段の戦い

勝利への執念が両者入玉という形で表現されていますね。

島田八段の疲れっぷりから見ても対局がいかにもつれたかが分かりますね。

 

第3巻では零の物語が動き出しましたね。

第4巻で、零がどのように成長していくのかたのしみですね!

 

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第5,6,7巻新用語なし

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